製品事例

射出成形金型、ランナー部のバリ修正工事事例紹介

更新日時:2025年12月18日

■数十年、無修理で使用された金型のバリ修正対応

長年使用されている射出成形金型のランナー部のバリが成長し酷くなったため、修正のご依頼をいただきました。
バリが出ている状態でそのまま射出成形を続けると、成形毎ショット毎ショット金型にバリが挟まった状態で数十~数百tの型締め圧を受ける事となります。 結果とし金型突合せ面がどんどん凹んでいき、その凹みにさらに樹脂が入ってしまい、益々バリが成長していくという悪循環となってしまいます。
バリが成長するという事は、バリの重量分、本来樹脂が廻らなければならない製品部に樹脂が廻りきらなくなり、ショートショットの原因となってしまいます。 また、ショートショットを恐れ、成形条件で樹脂量を増やすと、さらにバリが成長する要因となります。
射出成形でのバリ修正は早く実施する事をおすすめします。

金型修正対応メニュー

・ダイスポッター上で固定側、可動側との突合せ状況を確認し、金型バリ喰い切り部(突合せ面)の溶接想定量を確認
・レーザー溶接にて肉盛り実施し、突合せ面の土台を形成
・レーザー溶接後、機械加工と手仕上げにて狙いの寸法と面慣らしを実施
・ダイスポッター上で全体の突合せ状況確認、手仕上げにて微調整の実施

・レーザ溶接直後の状態
・レーザー溶接後、機械加工+手慣らし直後の状態

今回対応した金型はお客様のほうで金型の2D平面図を製品の3Dモデルを持ってみえましたので、
加工に必要なZ方向の情報は型測にて補い、金型の機械加工の対応をさせていただきました。
何も図面情報がない場合は3Dスキャンや型測を駆使し、弊社金型設計にて加工用のモデルを作成し対応するか、
手仕上げで治せる範囲で修正を進めることとなります。

岐阜工場 レーザー溶接機のご紹介

・大小さまざまなサイズ、アルミ、銅、鋼材問わず溶接対応が可能です。
保有設備:ALM250(ALPHA LASER) 平均出力250W 最大パルス9000W パルスエネルギー90J

レーザ溶接機
作業風景

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